福祉女子とでも

呼んでください。しっくりはきてないけど。メモ帳代わりに。

映画「告白」 メモ

休日

 

ぱちん

先生には聞こえない?

大切なものが消えちゃう音

 

A

何の問題もない 素行良の生徒

動物を殺している という噂

 

わたしを実験台にしたの?

こんなもの作って、動物でも殺すつもり?

「そんなことしか言えないんだ」

 

いかにも純粋な中学性を装ったレポート

おそろしい

 

ななみの死の真相は?

Aは意気揚々と真相を語る

目の前にいるのが自分の殺した子の母親など気にもしない様子で

「自分の才能を世間に認めさせたい」

「誰よりも優秀な人間として注目されたい」

馬鹿馬鹿しいほど単純なその動機

 

僕の命は軽いけど

君のは重いから

(牙をむく 血みどろ)

今度くだらねぇことするから、

その唇に舌を突っ込んでやる

弱者 または傍観者は 突如 強者に

 

僕はただ 誰かに褒めてもらいたかった

母親もいなくて ずっと1人でいたから  

 

ねぇ、誰か殺したい人いるの?

 

殺人が悪だなんて、僕には誰も教えてくれなかった

母は綺麗な絵本より電子工学を

かわいいおもちゃを解体して

その構造を僕におしえた

将来有望な研究者

凡人と結ばれ、生まれた僕

研究者の輝かしい未来を捨てた

でも直ぐにそれを後悔し、

なんでこんなことも出来ないの!

「あんたさえいなければ…」

 

見かねた父

母は研究者として再び 僕を捨てて

あなたにはママと同じ血が流れて入る

ママと同じ才能を受け継いでいるのよ

じゃあね

そのとき僕には聞こえた

大切なものが消えてしまう音 ぱちん

 

みんな消えてく

僕も消える 僕の周りの世界も全て

(歪み それが自然)

僕の周りの馬鹿たち

マスコミは大騒ぎする

憶測で語られるのは嫌だから

僕の遺書をここに残す

毎日母がくれた本を読む

母が僕に残した才能を発揮したい

無能な凡人たちが 僕にひれ伏す姿をみたい

という気持ちが モンスターのように膨らんだ

(時間の不可逆性)

逆回り時計!

馬鹿たちには所詮、僕の才能など理解不可能

サイトを大学のHPへ

もしかして母が覗いてくれるかも

いずれ母の元へも

全国優勝じゃ、世間は少しも騒がない

母も気づいてくれない

もっと大きな、殺人

才能を生かした、殺人

 

僕の言うことに何も気づかず

僕の言うことを世間に言いふらす

馬鹿中の馬鹿

共犯とか気にしないで

弱虫で、馬鹿にバカと教えてあげただけ

 

最高だよ森口!

母 母 母 母!

母に見守られて

 

それからはただの暇つぶし

笑うのも 生きてるのも

たたのくたらない暇つぶし

なのにあいつが

出来損ないが

 

ママのこと大好きだったのに

君に僕の何が分かるの?

分かるよ、修哉のことは全部

下らない

なにがルナシーだよ かぶれて

こんな薬品集めて

ルナシーはもう1人の自分?

勝手に妄想して 馬鹿じゃないの?

本当に死ぬ勇気なんてないんでしょ

 

ザコン

本当はとっくにママに捨てられてる事に気づいてる

会いに行って拒否されることが怖いだけ

 

僕か抱きしめてほしいのは

達成する偉業だ

犯罪史上に名を残す

 

殺す以外 何かいい方法はないかと

見せていただきました 愛する母への ラブレター

くだらない発明品を抱えて

僕は愛するママにとっくに捨てられていた

もう嫌だ 死んでしまおう なるべく大勢のひとを巻き込んで

あなたの気持ちはいつも母へしか向いてないのに なぜ関係ない人が巻き込まれるんです

 

あなたを忘れてなんかいなかった

 

ぱちんじゃなく

ドッカーンって!!

 

 

少年B 

 

お母さんはあの事件に触れないように

ゆうこ先生の批判に夢中で

「子供の世話で 生徒まで目が行き届かなかったんじゃないかしら シングルマザーでしょう?」

直樹はやれば出来る子なんです

 

あの女のせいだ

優しかった直樹がこんなことに

自分が触れたり汚したものは

絶対、私にも夫にも触れさせず

全て自分で洗い 磨き上げ

そのくせ自分は髪も洗わず 風呂にも入らず

 

なぜななみなの

まるで自分の娘が死んだのが直樹のせいだとでもいうように

この子はただ、悪い友達に騙されただけ

 

かわいそうに…

 

あの馬鹿教師 調子の良いことばかり言って

何の役にもたたない

 

昼食に睡眠薬を入れた

はさみ

夫は仕事 長女は東京

この子にはわたししかいない

わたしが守るしか

「どうしていいこだったのに

直樹を何とかして助けないと

不安の苦痛から解放してあげたい」

 

家で発狂

優しかった なおくんはどこへ

自分の写真を見て

この子は誰?なんで笑ってるの?

(人が狂うのなんて 容易だ)

 

森口は 悪魔だ

僕は人殺しだよ

死体じゃない

気を失ってただけなんだ、それを僕がプールに

あの子は 僕の目の前で目を覚ました

 

優しかった直樹は もういない

さよなら そしてごめんなさい

わたしは直樹を連れ 一足先に

天国へ行きます

(淡々と 普通じゃない)

 

友達になりたかったんだ

誰もいなかったから

こんな僕を 気にするやつなんか

 君は他の馬鹿とは違う

こんな僕を認めてくれるやつなんか 

なぜななみなの

 

あいつは殺人者になりたかった

君は出来損ないだよ

あいつは殺すつもりだった でも殺せなかった

ボクはあいつが出来なかったことをやりとげたんだ(殺した)

 

 

このクラスにはいじめがあります

みんなにもそれぞれ個性がある

          弱いものをいじめる個性

          嫌なことを忘れる個性

それぞれの個性をどんどん磨いていって欲しい

僕はちゃんと 見てるから

 

残酷なクラスメイトに追い詰められて

自殺すると思ってましたから

憎しみを憎しみで、返しては行けない

いつか彼らは更生する

彼らを信じろ

わたしは許しません

 

崩壊の音

僕は生きてる?

でもこれが生きてる証

この匂いも 

森口に殺される

 

「君が出来損ないだから」

 

ごめんなさい お母さん、なおくんをちゃんと育ててあげられなくて

 

少女C

初対面から馴れ馴れしくて

なおくんが風邪じゃないことくらい

みんな知ってた

 

たぶんみんな弱虫だから

ゆうこ先生が突きつけた真実から逃げ出したくて

馬鹿になりすましたんです

(知らぬが仏の最上級)

 

小学校の頃、

みづきの アホ みづほ と呼ばれていた 

 

先生にもう一度聞きたいです

生命は重いですか 本当に 誰の命も

 

わたしは今 いろんな薬を集めています

それは自殺するために使おうと思ったからで

でもそれをウェルテルが飲む牛乳に混ぜるのは簡単

大切じゃない 命

 

そう思って先生も 修哉くんと なおくんと

怖いけど ウェルテルなんて死んでもいいと

本気でそう思った 全部ウェルテルのせいだ

 

あれは2人にちゃんと考えさせるために言っただけ

あなたのこと 怖くない

少年Aなのに

LUNASEAはもう1人のわたし

誰にも見せなかった 本当の自分を

 

ちがう、修哉は振り向いて欲しいだけ

別れた 自分を捨てた母親に 認めて欲しくて